出身高校:IMGアカデミー
ドラフト:2018年 24位
ボストンの新たな起爆剤:アンファニー・サイモンズ、そのキャリアと爆発的スコアリング能力
2025-26シーズン、NBAの名門ボストン・セルティックスに新加入したアンファニー・サイモンズは、リーグでも屈指の爆発的な得点力を持つコンボガードです。キャリア7シーズンを過ごしたポートランド・トレイルブレイザーズでオールスター級のスコアラーへと成長した彼は、新天地ボストンでシックスマンとして、またはスターターとして、チームのオフェンスを牽引する重要な役割を担っています。
Player's Trading Cards
経歴とキャリア
アンファニー・サイモンズは、大学を経由せずフロリダ州のIMGアカデミー(高校)から2018年のNBAドラフトにエントリーするという、当時としては珍しいキャリアパスを選択しました。その高いポテンシャルを評価したポートランド・トレイルブレイザーズから1巡目全体24位で指名されます。
キャリア初期はベンチからの出場が続きましたが、年々着実に出場時間を伸ばし、その才能を開花させます。2021年には、その驚異的な跳躍力を披露し、NBAスラムダンクコンテストで見事優勝を果たしました。
彼のキャリアの転機は2021-22シーズンに訪れます。デイミアン・リラードやCJ・マッカラムといった主力ガードの不在時にスターターに抜擢されると、平均17.3ポイント、3.9アシストと大ブレイク。続く2022-23シーズンには平均21.1ポイント、2023-24シーズンにはキャリアハイとなる平均22.6ポイント、5.5アシストを記録し、ブレイザーズの若きエースとして確固たる地位を築きました。
そして2025年のオフシーズン、大型トレードによりボストン・セルティックスへ移籍。新たな環境で、チャンピオンシップを目指すチームの重要なピースとしての活躍が期待されています。
プレイスタイル分析
サイモンズの最大の武器は、レンジと状況を選ばないエリートレベルのシューティング能力です。クイックリリースから放たれる3ポイントシュートは、キャッチ&シュートでもプルアップ(ドリブルからのジャンプシュート)でも高い精度を誇り、ディフェンダーにとっては悪夢となります。
また、ダンクコンテスト王者たる高い運動能力と優れたボールハンドリングを活かし、リムへ鋭くアタックするスラッシャーとしての一面も持ち合わせています。ミッドレンジゲームも巧みで、まさに「3レベルスコアラー」と呼ぶにふさわしい選手です。
一方で、キャリアを通じてディフェンス面が課題として指摘されています。特にシューティングガードとしてはややサイズ不足であり、リーグトップクラスのウイングプレーヤーと対峙する際のフィジカル面での対応が、彼の評価をさらに高めるための鍵となります。セルティックス加入後は、チームディフェンスへの意識改善も見られています。
主な実績とスタッツ
- NBAスラムダンクコンテスト チャンピオン (2021)
- キャリアハイスタッツ (2023-24): 22.6 PPG / 3.6 RPG / 5.5 APG
- 2022-23 スタッツ: 21.1 PPG / 2.6 RPG / 4.1 APG
アンファニー・サイモンズは、リーグでもトップクラスの「ピュアスコアラー」の一人です。ブレイザーズでのエースとしての経験を経て、セルティックスという新たな強豪チームで彼のオフェンス能力がどのように機能するか、注目が集まっています。彼がディフェンス面でもう一段階レベルアップできれば、オールスター選出も現実的な目標となるでしょう。
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